社会人になって2度目のGWが終わる。
有給で連休の間を埋めて、2週間連続4連休を取った。
前半は帰省して、後半は寮で半日寝て過ごした。
時間は存分にあったので十分に休息をとれたのだが、不愉快なことも多かった。
ひたすらに愚痴を書いていく。
帰省したら、駅前のこころで台湾まぜそばを食べるのが、私の愉しみだ。
今回もお昼時に並んでこころを食べに行った。
大学時代に友人と行列に並んで食べていた思い出の味が、地元でも堪能できる。
この店に通うのは必然だろう。
20分ほど並んで店内に入る。大岡山店と同様に小さな食券機で食券を購入して、案内された席で待つ。
リクルートスーツを着た学生の隣に詰めて座ったのだが、私の後に並んでいたオタク二人組と強面の中高年の男性はまばらに座る。
彼らで行列は最後だったので、気にする必要はないのだが、さらに二人組が来ると座る席はない。
店内に流れるBGMの質(2000年代に流行ったJ-POPだが、今はだれも話題にあげない。マスコミが作り上げた虚構のスターたち)も大岡山と同じだな~と思いながら、台湾まぜそば(大盛)を待っていた。
こころは一度に数個の麺が茹で上がるので、前後の客と同じタイミングで提供される。前の客のまぜそばが提供されたので、次は自分か…と身構える。
すると、そのタイミングで二人組が入店した。
いかにもヤンキーの柄の悪い恰好、周りに配慮しない声量。ここは大岡山店ではなく岡山店だと悟る。
そのとき、二人席は空いていなかった。
二人席が空くまで待ってもらうか、食事を開始していない客の誰かが移動するか。
店員は迷いなく私に席を移動するよう頼んできた。
私は快く受け入れる。
先月も、二人席をあけるために、自ら席の移動を申し出た。(そのときは、店員さんの気遣いでゆで卵をサービスしてもらった)
席を移動することには、一切不満はない。
だが、オタク二人組でもおっさんでもなく、私が選ばれたことに違和感があった。店員からの礼はなかった。
席を移動してすぐに、まぜそばが運ばれてくる。隣にはヤンキー男女二人組。
隣の会話が嫌でも聞こえてくる。ヤンキー友達が出来ちゃった婚したこと、マッチングアプリでやり捨てていること、二股していること、ヤンキー友達は実家にサウナを作りたいから自分より頭のいい大企業の女と結婚したいこと。
こんな気色の悪い環境で、食事をしなければならないのか…
久しぶりに苦笑いというものをした。
追い飯をするもりだったが、麺だけ食べて退散しよう。
大盛をようやく食べ終わるときには、お隣さんの下世話な会話がおわり、「そういえばすずかけ台にXXができるらしいね~」
耳を疑った。すずかけ台?
このヤンキーたちの口から出るはずのない言葉に衝撃を受けて、後半は聞き取れなかった。
どうやら、男の方がロンダで東工大に通っているらしい。
私は店を出た。
席替えを頼んでも無害そうな客を選定するという作業に集中するあまり礼儀を忘れてしまう店員と、そんな労働環境をつくる不機嫌な客たちに対する残念な気持ち。
見た目だけ磨いて、中身は汚れている。自己中心的で周りのことを(能力的に)考えられない典型的なヤンキーたち。
そして、簡単すぎる大学院入試でボーダーフリーとなり、就活のための鑑札(パスポート)を与える役所と化した母校の凋落。オタクとしての矜持、気高さと誠実さは、そこには無い。
愉しみにしていた昼食で、非常に不愉快な気分になった。
街に出れば他者からの不愉快を与えられる、ということを再認識した。
私は利他的な人間だと思っている。
幼少期に読んだ『世界がもし100人の村だったら』の影響で、ユニセフへの寄付をずっと続けている。
仕事でもプライベートでも、頼られたら全力で手伝う。
同僚から「広島大学へ一年で入りたいから、勉強を教えてくれ」と言われて、休日返上で教科ごとの要点や重要問題などを作成している。