変電所の母線方式

この記事は第一種電気主任技術者の試験勉強のまとめです。特に変電所に関する内容を不定期でとりあげていきます。
ただ、勉強のための記事作成はタイパが悪いので、最初で最後かもしれません。

発電所で発電された電気は変電所へ送電されて、変電所で電圧を変えて需要家(工場や家庭など)へ送り届けられる。


母線(Bus)は、変電所内で電気を分配する大きな導線である。送電線からやってきた電気は母線を通って変圧器の一次側へ流れていく。

いわば、母線は「電気の幹線道路」といえる。

n箇所の地域を結ぶ道路を作るとき、各地域間の直通道路を作るならば、$${}_n C_2=\frac{n(n-1)}{2}[本]$$ の道路が必要になる。一方、すべての地域に枝分かれする幹線道路があれば、1本の幹線道路とn本の分岐道路で十分である。 つまり、母線を介して送電線や機器を接続すると、低コストでシンプルな構成になる。

また、幹線道路は交通事故や工事で通行止めになるが、二車線あれば、片側だけ交通規制を行って他方は通行可能である。 母線でも事故や点検作業の際に停電しなければならないが、二重母線にすると片母線で電気の供給を継続できる。 “変電所の母線方式” の続きを読む

地方準公務員・新卒一年目の生活について

近年、東京一極集中を是正するために、地方移住や地方での就職を推奨する取り組みが行われているが、首都圏と地方の生活水準には明らかな隔たりがある。

たとえば、世帯当たりの月間平均支出は私の住む地方よりも東京の方が4万円高く、平均可処分所得は私の住む地方よりも東京の方が約30万円高い。 東京と地方の仕事の給与・待遇の差は非常に大きく、地方の生活コストの低さという魅力は案外弱い。

 

私はそれを分かったうえで、地元に就職した。 就職を目前に、地方の産業基盤を支える仕事に「私がやらねば誰がやるのか」という自己陶酔した使命感を抱いていた時期もある。

今となってはその思いも冷めてしまった。 そんな地方準公務員勤務一年目のリアルをつづる。

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