近年、東京一極集中を是正するために、地方移住や地方での就職を推奨する取り組みが行われているが、首都圏と地方の生活水準には明らかな隔たりがある。
たとえば、世帯当たりの月間平均支出は私の住む地方よりも東京の方が4万円高く、平均可処分所得は私の住む地方よりも東京の方が約30万円高い。 東京と地方の仕事の給与・待遇の差は非常に大きく、地方の生活コストの低さという魅力は案外弱い。
私はそれを分かったうえで、地元に就職した。 就職を目前に、地方の産業基盤を支える仕事に「私がやらねば誰がやるのか」という自己陶酔した使命感を抱いていた時期もある。
今となってはその思いも冷めてしまった。 そんな地方準公務員勤務一年目のリアルをつづる。
日々の過ごし方
毎日6時半に起きて、8時半に出社。 19時まで働いて、22時に寝る。
今のところ、残業時間は短く睡眠時間を十分に確保できているので、ありがたい。

平日は働いて寝るだけだが、土日は図書館で勉強している。
ここまでは一切不満がない。
問題は、地方の人間たちにプライベートの概念が無いことだ。
会社の同期からしょっちゅう飲み会に強制参加されれている。 私は全く楽しんでいないのだが、年長者ということもありいつも奢らされている。
マイルドヤンキーたちのエスノグラフィーが書けそうなくらい、生活は侵されており、自由はない。
給与
就業規則にて公言を禁止されているので、詳細は言えない。
ふるさと納税の簡単シミュレーションってあるじゃないですか。 年収と家族構成をプルダウンから選んで、納税限度額が計算される機能です。
現状のプルダウンの一覧では、私の納税額を計算することはできないようです。
一流メーカーに就職した同級生の給与と比べると悲しくなります。
ただ、家賃が安いので生活費を月10万円ほどに抑えることができる。
業務量
大学の同級生たちが就職した一流企業に比べると業務量は少ない。
残業時間は月10~20時間ほど。 有給休暇は毎年25日ほど付与されて、休暇を取得しやすい雰囲気がある。
ただ、数年目の先輩方のほとんどが時間外労働の限度時間(月45時間)を超えている。
いかがでしたか?
好きなミュージシャンのライブは無いし、OKストアで安い食材を買う楽しみもない。 淡泊な生活を送っています。