『82年生まれ、キム・ジヨン』と女子枠制度

この記事は昨年の秋の日記だ。

就活のすべてをバカにしてきた集大成として、将来を投げやりに決めた。 同じく飄々としていた学友たちはちゃっかり社会的ステータスの高い会社に入社していく。

結局、思想や哲学はDNAのようなものらしい。

当時、積読していた『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んだこともあって、女子枠制度(大学入試で女子を過度に優遇する制度)への学友たちの頭ごなしな批判への批判の日記。


私は大学入試の女子枠には大いに賛同している。

女性の身体的・社会的な不利は、男性からは見えづらい。 人生の転換点となりうる機会で、可視化することすらタブーなハンディキャップを補う試みだ。 彼女らが名門大学出身の鑑札を得て社会的地位を得ることで、その意味は社会に還元される。 あくまで目先の男女平等を目指したものではない。

そもそも、女子枠が導入された程度で入試に落ちて諦める人間を、大学は欲していない。 今の大学は就活のためのパスポートセンターで、組織と学生は教育・研究機関の本分を果たしていないじゃないか。 大学は一部の天才が手に入ればいいのだ。 僕たちじゃない。

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